夜の色ください
奇跡のあと
きみの気持ちに届かない小指がひとつ
青の旋律をたどる
いまわに百合が咲きました
恋影絵
屍の香りひとつ拾う
空をたべる
瞼の裏で逢いましょう
夏色に消えた夢
硝子細工の兎は
宵待ち花の夕涼み
空舞う灰は人の屑
花に眠る空木のしたの
死ぬまでいなくならないで
誉を受けて枯れて
こどものような夢を見た
ぼくを焼くその息の根を
葦の死ぬほど憂鬱な(葦=よし)
水際で星をなぞる
鈍い天秤
焼ける夕暮
目蓋(瞼)の開く音がした
きれいなメロディーを書くね
月の一秒
選んでくれてありがとう
うつつの鬼
夜に帰ってきますように
わたしへ還る砂時計
あなたに手折る心
( いかないでね 遠くに )
砂時計に眠る
思い出がわたしを埋め尽くすまで
夜をみる人
しじまにて
あなた寄り第三者主義
本当に逢えたらよかった
目の中に青い炎がありました
宇宙の終わりを夢見ないで
十億年前に滅んだ光
ごめんね、うそをついたよ
雨の芽
闇に傘差す
ゆめをみる雨
絶望への足どり
灰色の雨の群れ
みどり降る雨の鳥たち
花落ちる雨を飛ぶ鳥
星落ちる湖の鳥
左手に持てる宇宙
らせんの星
人は何回も死なない
冬の星空のように
木を離れわたしに葉を落とす鳥
春が終わるまでに
「ニューロンに蛆が湧きましたか」
小指少年
これが、僕が貴方に伝える最後の意志になると思います。
そらを食む虫
貴方へ届く唯一の形見
いつもこの世ならぬもので溢れていた僕の人生は
夕暮れと錆色をした悲しみの関係
叶わなかった恋にまつわる優しさについて
守れなかった王様へ
せかいを守る傷跡
群青色の憂い
カーテンを泳ぐ魚
金魚硝子
林檎の実が落ちる夢
あおぞらを渡る葬列
あした聴く音楽
棘のみどり
昨日の旋律
夜を注ぐ
蝶の鼓動
心臓を喰う蟲
新月に群れる
息を呼ぶ名
君の目宿る天体
しじま織り
虹をむすぶ
鬼火葬 (おにびそう)
青い機械
螺子巻きの恋
やがてすべてが終わるだろう
ただ黙って花を降らした
水たまりは赤い
今日の私は芽が出ている
雨は空気が遠くなる
僕のために君を失いたくはない
死を背に君を抱く
かなしみの海の魚
灰色の雨を飛ぶ鳥
ほんとうはきみが好きだ
遠くまでいけない
夜を織る人
紫陽花を呼ぶ嵐
闇に舞う金魚
子どものような夢を見た